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イビサの歴史は、島に魅了され続けてきた人類の歴史

 
イビサの歴史は スペイン本土の歴史よりも長く、この島に魅了され続けてきた
人類の歴史でもあります。

歴史年表を単純に考えれば、紀元前654年にアフリカ北部チュニジアに存在した
古代都市・カルタゴの人たちがイビサタウンを創設した記録があります。

ただ、最近の遺跡発掘はフェニキア人が3000年以上前から存在していたことを立証しているので、
歴史はもっともっと深いといったところでしょうか。

紀元前654年、カルタゴ人は地中海に広大な通商路を
開拓する際、イビサ島を発見し【Ibossim】と呼ばれる街を建設しました。

【Ibossim】はヨーロッパで最も古い街のひとつで、現在のイビサタウンにあたります。
ちなみに、この時期に島を訪れたギリシャ人は、イビサのことを「松の島」【Pitiusas】と呼びました。

その地理的好条件もあって、イビサは地中海交易の重要な中心港になりました。
最も重要だった取引は「白い金」と呼ばれた塩でした。
現在でも、イビサ空港の近くに広大な塩田を見ることができます。また、土を掘るような野生動物がいなかったこともあって、カルタゴ人はイビサに広い墓地を作りました。

カルタゴ人には装飾品や伝統的な道具を一緒に埋葬する風習があった為、
歴史的、文化人類学的に重要な発掘物もイビサではたくさん見られます。

紀元前264〜146年に、カルタゴ人とローマ人との間でポエニ戦争が3度に渡り勃発。
カルタゴはローマ帝国に滅ぼされました。
そしてバレアレス諸島は紀元前123年に遂に帝国の支配下になり、
イビサは【Ebusus】と呼ばれましたが、支配下になったとはいっても、

島は連合都市としての権利を保持し、独立していました。

その後の5世紀は、歴史的な記録が非常に少ない
のですが、東ローマ帝国や、他の異教徒に支配されて
いた影響で、島の文化は非常に多様性があり、
おかげで今では豊かな建築様式が見受けられます。

902年、今度はイスラム教徒が島にやってきます。島を【Yebisah】と呼び、その後
長い間イビサを支配しました。
今日でも イビセンコという方言や、伝統的な服装、および楽器の構造などの多くの
習慣でまだ強くアラブの影響を感じることができます。
さらに巨大なモスクだけでなく、街を守る砦を多く建築したため、今でも巨大な壁が数多く残っています。

アラブ支配時代に農業、漁業、そして塩取引で著しい
経済成長を遂げたことも、特筆すべき項目です。
イスラム教徒によって支配されたこの時代は
イビサにとって栄華の絶頂期でした。

1235年8月8日に、島はカタロニア人によって征服され、結果、イスラム教徒から
イビサを奪うかたちになりました。

強固な砦と、地理的な要因から攻略が困難と思われましたが、
カタロニア人は秘密の地下通路を見つけ砦の中に簡単に侵入してしまったようです。
その後、カタロニア人はイスラム教徒の造ったモスクをバンバン壊し、代わりに
カテドラルをたくさん造りました。

で、次にイビサに魅了されたのは海賊たちです。

豊かな島は海賊のターゲットとされることが多く、
スペイン本土のカタロニア人はイビサを領地としたものの、その後、島をほったらかしにしました。

 
それ故、イビサの住人達は沿岸に海賊を見張る塔をたくさん造り、自らを守りました。
近世以降はアラゴン王国、やがてそのアラゴン王国などを統合したスペインが
領有して現在に至っています。

時代はグーンと近づいて、1970年代、この島が
欧州ヒッピー文化の中心となり、世界中から注目を
浴びるようになりました。

やがて1980年代終わりに、独特の自由な雰囲気と
ダンス音楽スタイルからパーティー・アイランドとして

爆発的な発展を遂げることになります。

90年代、ヨーロッパのクラブ文化、ダンス音楽の中心部として栄えているだけでなく、
ヨーロッパ人にとってのリゾートとして毎年多くの外国人が上陸しています。

ざっと歴史を見ても、この島が人類をを魅了し、受入れ、
翻弄しているように思えてしまいます。

現在でも、世界中からいろんな人間を受け入れているイビサは、きっとこれからも人々を魅了し続けるでしょう。

 

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